Salesforceアプリとは、スマートフォンからSalesforceのレコードを参照・更新するためのSalesforce モバイルアプリケーション(Salesforce Mobile App)を指します。専用のモバイルライセンスは不要で、動作要件はAndroid 12.0以降とiOS 18.0以降です。
この記事では、営業の1日の流れに沿った使い方、PCとの機能差、モバイルで記録するときにぶつかるつまづきと解消策までを整理します。
本記事は2026年9月8日時点の情報です。
Salesforceアプリとは、スマートフォンからSalesforceのレコードを参照・更新するためのSalesforce モバイルアプリケーション(Salesforce Mobile App)を指します。専用のモバイルライセンスは不要で、動作要件はAndroid 12.0以降とiOS 18.0以降です。
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本記事は2026年9月8日時点の情報です。
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目次
Salesforceアプリとは、スマートフォンやタブレットからSalesforceを利用する公式のモバイルアプリケーションです。
日本語公式ヘルプでの正式な表記は、Salesforce モバイルアプリケーション(Salesforce Mobile App)です。App StoreとGoogle Playでは短くSalesforceの名前で配布されており、検索ではSalesforceアプリと呼ばれます。
画面上のタブの組み合わせを指すLightningアプリケーションは、これとは別の概念です。本記事で扱うのは、端末にインストールするほうです。
公式が示す動作要件は、Android 12.0以降(Android WebView 90.0以降)とiOS 18.0以降です(2026年9月8日時点)。Android 12は2021年10月、iOS 18は2024年9月の提供開始で、iOS側の要件のほうがより新しい端末を求めます。モバイル専用のライセンスを追加で購入する必要はなく、Database.com Editionを除く全エディションで利用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応OS | Android 12.0以降(Android WebView 90.0以降)/iOS 18.0以降(2026年9月8日時点) |
| ライセンス | 専用のモバイルライセンスは不要。ただし次のユーザーは利用できない:ポータルユーザー(Salesforceコミュニティのメンバーである場合を除く)、Database.comユーザー、サイトおよびSite.comユーザー、WDCユーザー |
| エディション | Database.com Editionを除く全エディション |
| ネットワーク | Wi-Fiまたは携帯電話ネットワーク(3G以上) |
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Salesforce モバイルアプリケーションの要件」
出典>>Google「Android 12 is live in AOSP!」
出典>>Apple「iOS 18 is available today」
Salesforceアプリでは、レコードの参照と更新、活動の記録、レポートの参照、承認への応答ができます。
ここでは何ができるかを紹介し、PCのブラウザとの差は次の章で紹介します。
取引先、取引先責任者、商談、リードなどのレコードを、端末から検索して開けます。項目の編集も画面上で行え、移動中の細かい確認とその場での短い更新が中心になります。
訪問や電話の内容を後から登録する[活動の記録]は、取引先や商談などのレコードを開いたときに表示されるアクションバーから実行できます。[投稿]や[所有者の変更]も同じアクションバーに並びます。ボタンが表示されない場合の確認箇所は、後半の設定の章で扱います。
作成済みのレポートとダッシュボードは参照でき、ダッシュボードの表示はスマートフォンで1カラム、タブレットで最大2カラムです。承認申請の提出と、届いた申請への承認・却下ができます。ファイルの参照・オープン・アップロードにも対応しています。
Salesforceアプリの使い方は、朝・移動中・訪問先・訪問直後・帰社後という5つの時点で整理できます。
1日のどの時点でどの画面を開くかで並べることで、外回りの現場ではそのまま手順書になります。
| タイミング | アプリでやること | 使う機能 |
|---|---|---|
| 朝 | その日の予定を確認し、最初の訪問先の取引先・商談を開く | ホーム、カレンダー、検索 |
| 移動中 | 次の訪問先のレコードを先に開いておく | オフラインキャッシュ |
| 訪問先 | 商談の状況と過去のやりとりを確認する | レコード詳細、活動タイムライン |
| 訪問直後 | 予定を登録していた訪問は[行動]の説明を更新し、予定外の訪問や電話は[活動の記録]で残す | 行動の編集/アクションバーのクイックアクション(通信が必要) |
| 帰社後・直帰 | 商談の金額とフェーズを更新し、当日の件数を確認する | レコード編集、レポート・ダッシュボード |
カレンダーとその日最初に訪問する取引先のレコードを開きます。訪問の時間帯を押さえ、商談のフェーズと金額まで確認します。
例えば午前2件・午後2件の訪問がある日なら、朝の数分で4件分の取引先名と商談名を頭に入れるところまでがSalesforceアプリでやる仕事です。
移動中は、次に訪問する取引先と商談のレコードを開いておく時間に充てます。セッション中に開いたレコードの多くは、キャッシュに追加されます。
電波が届きにくい場所へ向かう日ほど、この操作が効きます。電波が不安定になる可能性がある場合は、必要なレコードを事前に開き、キャッシュを更新しておくとオフラインでも参照しやすくなります。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Work Offline with the Salesforce Mobile App」
訪問先では、商談レコードの詳細と、過去のやりとりが並ぶ活動タイムラインを開きます。前回誰が何を話したかを、面談前の数十秒で確認する使い方です。
受付で待つ時間に直近3件の活動と次回予定まで目を通しておくと、相手が前回の続きから話し始めても追いつけます。
商談が終わった直後、まだ内容を覚えているうちに記録します。訪問先の玄関前や駐車場、次の移動へ向かう駅のホームが、実際の入力場所になります。この操作には通信が要ります。
カレンダーに予定を登録していた訪問は行動として残っているため、その行動を開いて説明を更新します。予定外の訪問や電話は、レコードのアクションバーから[活動の記録]で残します。
活動、ToDo、活動の記録、行動については以下の記事でまとめています。
関連記事>>Salesforceの活動とは?ToDo・行動との違いと記録・設定の方法
1日の終わりにやることは2つです。商談レコードの金額とフェーズを更新することと、当日の活動件数を確認することです。
直帰する日は、帰宅前の移動時間がこの作業の枠になります。電波のある場所であれば、日中に残しきれなかった活動をまとめて登録できます。件数を数えるところまではSalesforceアプリで足りますが、集計を伴う確認には範囲があります。
営業現場で特に押さえておきたいPCとモバイルの差は、レポート、承認、ファイルの3点です。
SalesforceアプリはPCのブラウザ版を小さくしたものではなく、機能ごとに使える範囲が公式ヘルプで定義されています。どこまでをモバイルで行い、どこからPCを使うかは、オフライン利用時の操作や設定の制限も踏まえて決めます。
| 機能 | PC(対応ブラウザ) | モバイル(Salesforceアプリ) |
|---|---|---|
| レポート | 総計・小計・集計項目・レコード件数が表示される。作成・編集・エクスポートができる | 総計・小計・集計項目・レコード件数が表示されない。作成・編集・エクスポート・印刷・購読はできない |
| 承認 | 承認申請の起票と、承認・却下ができる | 承認プロセスが有効で、ページレイアウトに[承認申請]アクションが配置されていれば申請できる。承認・却下も可能。承認者を手動で指定するプロセスはPC版が必要 |
| ファイル | 参照・アップロードができる | Chatterが有効な場合に参照・オープン・アップロードができる。表示形式は .doc/.docx/.pdf/.ppt/.pptx/.xls/.xlsx と画像形式 |
| オフライン | 対応ブラウザからの利用のため、通信が前提 | キャッシュ済みレコードの参照・編集ができる。[活動の記録]などのクイックアクションは動かない |
モバイルのレポートには、総計・小計・集計項目・レコード件数が表示されません。マトリックスレポートとサマリーレポートは表形式で表示され、結合レポートは利用できません。作成・編集・エクスポートも行えません。
レポート上で総計や小計を確認する用途には制約があるため、詳細な集計・分析はPCのブラウザで行うほうが適しています。
モバイルからも承認申請と、承認・却下ができます。ただし、承認プロセスが有効で、レコードのページレイアウトに[承認申請]アクションが配置されている必要があります。承認履歴の関連リストには[承認申請]ボタンが含まれないため、申請はアクションバーから行います。また、承認者を手動で指定する必要があるプロセスでは、PCのブラウザから申請します。
承認申請の通知はキューや委任先には送信されず、モバイルで受け取るには個々のユーザーが承認者として割り当てられている必要があります。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Approvals: What’s Different or Not Available in the Salesforce Mobile App」
ファイルの参照・オープン・アップロードは、Chatterが有効になっている組織で使えます。表示できる形式は、Officeの文書ファイル、PDF、画像形式に限られます。訪問先で提案資料をその場で開く運用を想定しているなら、社内の資料がこの形式に収まるかを先に確認しておきましょう。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Salesforce Files: What’s Different or Not Available in the Salesforce Mobile App」
Field Serviceモバイルアプリは、Salesforceアプリとは別のアプリで、動作要件も設定も独立しています。アプリ固有の設定は別途必要ですが、共通のページレイアウトなどの変更はField Serviceモバイルアプリにも影響する場合があります。
公式ヘルプ上で、Field Serviceモバイルアプリは独立した体系として整理されています。独自の章立てと、専用の技術要件ページを持ちます。Salesforceアプリの要件ページには、Field Serviceモバイルアプリへの言及がありません。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Field Service Mobile App」
取引先・商談・活動などCRMのレコードを扱うならSalesforceアプリ、Field Serviceの機能を扱うならField Serviceモバイルアプリという分かれ方になります。両方を配布する場合、設定は別々に行います。
Salesforceアプリを現場で使ううえで、まず確認したいのは、オフラインキャッシュ、ページレイアウト、アクションの配置の3点です。
配布したアプリが使われないまま止まっているとき、先に見直すべきなのは、機能の不足ではなく設定です。ここでは手順ではなく、どこを見に行くかだけを挙げます。
Salesforceモバイルアプリのキャッシュ機能は、組織でアプリが初めてインストールされた際に自動で有効になります。
ユーザーがキャッシュする内容を変更する場合は、プロフィールメニューの[設定]→[オフライン個人設定]から、オフラインで利用する項目を最大7個まで選択できます。
また、[設定]→[オフラインキャッシュ]→[キャッシュを開始]から、キャッシュを手動で作成・更新できます。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Work Offline with the Salesforce Mobile App」
見に行くのは、モバイルで参照するオブジェクトのページレイアウトです。項目や選択リストが多い複雑なページレイアウトでは、レコードのサイズが大きくなり、キャッシュできないことがあります。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「オフラインアクセス: Salesforce モバイルアプリケーションで使用できない機能とその新機能」
[活動の記録]がレコード画面に表示されない場合、ページレイアウトでアクションを管理しているなら、見に行くのは[Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション]セクションです。[活動の記録]を利用できる状態でも、ここに配置されていなければアクションとして表示されません。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「[活動の記録] ボタン」
標準の設定を整えたうえで、外部ツールを組み合わせて入力そのものを軽くする方法もあります。
例えばAgentExchangeに掲載されているUPWARDでは、訪問先への滞在を検知して訪問活動をSalesforceへ記録したり、対面商談を録音してAIが内容を要約し、活動報告としてSalesforceへ連携したりできます。Salesforceへの活動入力を人手だけに頼らない方法として活用できます。
モバイルで記録を残そうとしたときにぶつかる制約は、オフライン、キャッシュ、入力の負荷の3つです。
前の2つはSalesforceアプリの仕様として公式ヘルプに記載されている内容で、設定の失敗ではありません。3つめはツールを問わず現場に残る負荷です。
[活動の記録]は、オフラインで動きません。[投稿][所有者の変更]などのクイックアクションも同様に非対応です。
オフラインでできるのは、キャッシュ済みレコードの参照・編集・削除と、画像を含まないメモの作成です。オブジェクトホームの[新規]からのレコード作成もBeta機能として利用できますが、アクションバーや関連リストの[新規]からは作成できません。
地下の会議室、郊外の工場、山間部の営業所と、外回りの訪問先はもともと電波の弱い場所を含みます。訪問を終えた直後、内容を覚えているうちに記録したい瞬間に電波が弱ければ、その場で活動を残す導線が切れます。
出典>>Salesforce公式ヘルプ「Offline Access: What’s Different or Not Available in the Salesforce Mobile App」
ログアウトすると、それまでに貯めたキャッシュは全消去されます。ログイン直後のキャッシュは空で、空の状態でオフラインになるとSalesforceのデータは一切使えません。キャッシュの保持期間は30日で、同じレコードにアクセスするたびにカウントがリセットされます。
端末を入れ替えた日や、パスワードを変更して再ログインした日の午後に、訪問先で画面が空になる形で表れます。
UPWARDの独自パネル調査では、外回り営業にとって報告ツールへの最大の不満は手入力・記入が面倒で27.2%でした。SFA/CRMを使っている層(n=68)に絞ると、入力項目が多すぎるが27.9%、スマホから入力しづらいが26.5%で、いずれも全体の21.1%・17.7%を上回ります。
全体では、音声入力など効率的な入力方法がないが14.3%、外出先・自宅から入力できないが10.9%と続きます(複数回答のため、合計は100%を超えます)。
ツールをSFA/CRMに入れ替えても、画面の項目を人が指で埋める設計である限り、この負荷は残ります。
出典>>UPWARD独自パネル調査「フィールドセールス(外回り営業・外勤営業)の活動実態と業務課題調査」(2026年5〜6月実施、スクリーニングN=2,400/本調査N=370
こうした制約のうち、特に「訪問先で活動を記録できない」「入力そのものに手間がかかる」という課題には、Salesforceと連携する外部ツールで補う方法があります。
UPWARDは、フィールドセールスに特化したAIエージェントです。SalesforceなどのCRM連携を前提に、訪問先での滞在を検知し、その場で残した内容を活動として書き込みます。
電波が届かない場所で[活動の記録]が動かないという制約には、オフラインでの録音機能が解決します。
UPWARDは滞在検知(特許技術)で訪問先を判定し、スマートフォンにその顧客の記録画面を出します。担当者は、開いた画面に話した内容を入れるところから始められます。またAISpeech(AI議事録)では滞在先の電波がなくても商談の録音が開始可能で、訪問後、電波がある場所に移動すると、商談情報が自動的にアップロードされます。
帰社後に思い出して書いた3行の要約とは、レコードに残る情報の密度が変わります。
入力の負荷はツールを変えても発生するという制約には、人手を介さずに記録が貯まる設計で答えます。まず、訪問したという事実をUPWARDが検知して活動に変えるため、担当者が思い出して起票する工程を通らずに記録が残ります。
入力を人に頼む設計では、忙しい日ほど記録が薄くなります。訪問件数が多い日、トラブル対応が割り込んだ日に、いちばん残しておきたい記録が抜けます。記録の発生をシステム側に持たせると、日によるばらつきが小さくなります。
書き込み先はSalesforceなので、レポートの母数もそろいます。担当者別の訪問件数も、最後に接触してからの日数も、実態に近い数字で読めるようになります。
関連記事>>CRMへの登録が面倒?Salesforceを”自動更新するAIエージェント”という選択肢
Salesforceアプリは、スマートフォンからSalesforceのレコードを参照・更新するためのアプリです。1日の中でどの時点に何を任せるかを決め、PCとの機能差と記録するときの制約を先に把握しておくと、現場での使われ方が安定します。押さえておきたい点を5つに整理します。
SalesforceにUPWARDをつないだときに、訪問先での記録がどう活動として残るのかは、次のページで整理しています。
関連ページ>>SalesforceとUPWARDの連携
Salesforceアプリについて検索されることの多い5つの質問に、要点だけを答えます。
専用のモバイルライセンスは不要です。SalesforceユーザーやSalesforce Platformユーザーなどが、Database.com Editionを除く全エディションで利用できます。
キャッシュ済みレコードの参照・編集と、画像を含まないメモの作成はできます。[活動の記録]などのクイックアクションは動きません。保持期間は30日で、ログアウトすると全消去されます。
公式が動作要件として定義しているのは、PCでは対応ブラウザです。Microsoft Edge Chromium、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safariの最新の安定版が対象です。
参照できます。ただし総計・小計・集計項目・レコード件数は表示されず、作成・編集・エクスポートもできません。詳細な集計・分析はPCのブラウザで行うほうが適しています。
2つは別のアプリで、動作要件も設定も独立しています。CRMのレコードを扱うならSalesforceアプリ、Field Serviceの機能を扱うならField Serviceモバイルアプリを設定します。