新型コロナウィルス(以下、コロナ)感染拡大を受け、企業の経営者層は急速なデジタル化へとDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応が求められている。コロナショックは、企業の法人営業にどのような影響をもたらし、ビジネスシーンはどう変革していくのか。また、これからの営業組織の在り方、法人営業に求められる働き方とは。モバイルワーカー向けのCRMを展開するUPWARDは、6月19日、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社ディレクター千葉友範様と、代表取締役社長・CEO金木と「営業組織のDX」をテーマにオンライン対談を開催。営業組織のデジタル化におけるプロフェッショナルと、SFAを取り扱うSaaSベンチャーが繰り広げる対談。その内容をお届けします。

EY アドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社 ディレクター 千葉友範(チバトモノリ)
大学院在学中より産学官連携によるソフトウェアベンチャー立ち上げに参画後、会計系コンサルティングファーム、IoT techベンチャー役員、 AI、ブロックチェーンベンチャー企業の顧問などを務め、2019年3月より現職。約20年のコンサルティング経験を通じて、UXデザインを含む事業・サービス戦略策定からPoCなどを含めた事業化計画及び実行支援まで、大規模PJを中心に手掛ける。近年は、先進技術(Emerging Technology)を活用した新規事業化・プラットフォームビジネスの立ち上げなどを企画からGMT(市場参入)までを実務としても経験。ヒトとテクノロジーを融合した行動変革を実現するプロジェクトを中心に実施。

UPWARD株式会社代表取締役社長CEO金木竜介
1973年東京都生まれ。LBS(位置情報サービス:location-based service)やGIS(地理情報システム:Geographic Information System)に精通し、これまでに200以上の関連システムを構築。国内初となるSalesforceと地図や位置情報を高度に連携させた、次世代型営業支援SaaS「UPWARD(アップワード)」を創業。現在、大手企業を中心に300社以上に導入されており、フィールドセールス向けのクラウドサービスとしては国内トップシェアを誇る。
Chapter.1 営業組織の現在地― コロナ禍での対面営業の現在地― “MR”がいらなくなる?― 「〇〇さんだから買うよ」と言われる関係性へ
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Chapter.1 営業組織の現在地

勝間(ファシリテーター):本日はオンライン対談ということで、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの千葉様をお招きして、「営業組織のDX」をテーマにお話をいただきます。まず、千葉様の自己紹介をお願いいたします。

千葉様:私は、カスタマーというCRM、SFA、営業改革、コールセンター等に対するコンサルティングを行っている部門に所属しております。現職の前に大手の会計系のコンサルティングファームに12年くらいおりまして、その後IoT系のベンチャーやAI系のベンチャーの顧問などを経て、2019年3月にEYに参画しました。最近の主な領域はUXのデザインで、ペルソナやカスタマージャーニーの見直しなど、営業改革系になります。もともとIoTなどのセンシングデータを使ったDXのプロジェクトを多く手掛けてきましたが、最近ではワークログというデータを使って、人の行動、UXをどうやって変えていくかというコンサルティングサービスを提供しています。

勝間:まさに、「営業組織のDX」のプロフェッショナルをお呼びしての対談ということで、この日をすごく楽しみにしておりました。