営業の効率化のために営業ツールを導入している企業は多数存在します。これから営業ツールの導入を検討している企業の場合、どのツールを選ぶべきかで迷っている担当者は多いのではないでしょうか。 本記事では、営業ツールの概要やメリット、おすすめのツールなどを徹底解説します。ぜひ今後の営業ツール選びにお役立てください。
【2024年版】営業ツールおすすめ16選|選び方や導入するメリットなどを徹底解説!
営業ツールとは
営業ツールとは、企業の営業活動における業務プロセスを支援する目的で開発・提供されているITツールのことです。顧客とのコミュニケーション促進や社内コミュニケーションの効率化、案件管理・顧客情報管理など、いくつかの種類があります。独自に作成したデータシートを営業ツールとして導入・活用している企業もあります。一方で、高度な専門性を備えた営業ツールを導入・活用することで、個々の営業メンバーや組織全体のマネジメントや情報管理の効率化を図っている企業もあります。業務の効率化が実現することで、営業メンバーの生産性が向上し、売上拡大にも寄与できるなど、さまざまなメリットをもたらします。
営業の効率化に役立つおすすめツール16選
実際に営業の効率化に役立つおすすめのツール16選をご紹介します。 なお、価格やプランの情報は2024年1月22日時点のものです。
1. 【CRM・SFA】UPWARD
「UPWARD」は外回り・訪問営業向けにCRM・SFAの価値を最大化するモバイルアプリです。顧客データを“貯める・活かす”ことを軸に、SalesforceやMicrosoft Dynamics365といったCRMと連携し、多様なサポート機能を提供します。
「UPWARD」を活用することで、スマホ一つで簡単にお客様のプロファイル情報、商談履歴、活動報告等の顧客データを半自動的にCRMへ蓄積します。現場の担当者が営業日報や活動報告を作成する際は「UPWARD」上に自動で報告フォーマットが作成されるだけでなく、音声入力対応により、スキマ時間に簡単に報告が可能です。
日々入力されるデータは地図上で可視化され、次に訪問すべき顧客が直感的に分かります。いつもの「行きやすい先」ではなく、本当に「行くべき先」へ 、戦略的な訪問活動が誰でも可能です。
より詳細な情報については下記URLからサービス資料をダウンロードいただけます。
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2.【CRM・SFA】Mazrica Sales(株式会社マツリカ)
「Mazrica Sales」は、CRM・SFAツールです。顧客情報や名刺、案件の進捗管理など営業管理に必要なすべての情報を一括管理できる使い勝手に優れたツールです。また、自動文字起こし機能による顧客情報の入力負荷が軽減される機能や各担当の進捗状況を直観的に把握でき、リモートワークを円滑化する案件ボードの機能も備えています。
3.【CRM・SFA】eセールスマネージャーRemix Cloud(ソフトブレーン株式会社)
「eセールスマネージャーRemix Cloud」は、ソフトブレーン株式会社が提供する純国産のCRM・SFAツールです。顧客情報管理や案件管理、日報管理、スケジュール管理など、直観的に使用可能な便利機能を多数搭載しています。ダッシュボードでは商談数や規模、成約率、期間などの項目をリアルタイムで確認し、生産性向上を図ることができます。
4.【CRM・SFA】Sales Crowd(株式会社アイドマ・ホールディングス)
「Sales Crowd」は、CRM・SFA・MA機能が統合された営業DXツールです。特に新規開拓営業に強みを持ちます。990万件以上の国内最大級法人データベースのデータを活用し、ユーザー企業に適したアプローチリストを作成・提供します。アポイント獲得のためのアプローチ活動もマルチチャネルで手軽に実施できるとともに、リアルタイムで結果を分析し、多様な角度から瞬時にデータ分析が可能です。
5.【CRM・SFA】Knowledge Suite(ブルーテック株式会社)
「Knowledge Suite」は、グループウェアやCRM、SFA、スマートフォンアプリなどすべての機能を連動した営業DXツールです。テレワークでも営業活動の生産性に支障が出ないよう工夫された機能が揃っています。名刺管理機能では、名刺情報を迅速にデジタル化して会社の資産として管理できるCRM機能に加え、オンラインでの名刺交換機能なども利用できます。
6.【SFA】JUST.SFA(株式会社ジャストシステム)
「JUST.SFA」は、ジャストシステムが提供するSFAツールです。ユーザーは、自社のニーズに合わせてプログラミングの知識やスキル無しでも、簡単に必要な機能を追加し、最適なSFAをカスタマイズして構築できます。新規開拓や既存深耕などさまざまな営業スタイルに合わせて柔軟に構築・改修できるので、スモールスタートにも適しており、営業現場での運用も可能です。
7.【SFA】ホットプロファイル(株式会社ハンモック)
「ホットプロファイル」は、クラウド型の名刺管理・SFAツールです。新規開拓・名刺管理・営業支援を業務プロセスとして一元化し、営業活動の生産性を高め、売上向上につなげます。名刺のデータ化や人脈可視化、企業属性情報の自動付与など、営業の質向上に便利な機能が満載です。多角的なセグメントで売上を可視化し、売上予測を容易に行えます。企業情報や企業ニュース、メール履歴など、必要な情報も瞬時に把握できます。
8.【SFA】VyNDEX(ウイングアーク1st株式会社)
「VyNDEX」は、システム内の情報をExcelから編集できる便利なSFAツールです。使い慣れたExcelを使用してSFA内のデータの検索や絞り込み、並べ替えなどを行えるとともに、データの一括メンテナンスや入力にも容易に対応できます。一括メンテナンスを通じて大規模な取引先情報や商談データを効率的に更新できるので、作業を時短化でき、かつオフラインでも作業できるのがメリットです。
9.【CRM】Zoho CRM(ゾーホージャパン株式会社)
「Zoho CRM」は、手ごろな値段で導入可能なCRMツールです。初期費用も不要で簡単に運用を開始でき、シンプルな使い勝手と高度な拡張性を備えているため、コストを抑えてスモールスタートを図りたい個人事業主や中小企業に適しています。導入時の支援やスキルアップ、専門スタッフによるトラブル対応など、サポート体制も充実しています。
10.【CRM】HubSpot CRM(HubSpot Japan株式会社)
「HubSpot CRM」は、全世界で184,000社以上の企業が利用する無料のCRMツールです。顧客管理や業績レポート作成、メールのトラッキング、取引のトラッキング、企業インサイトなどの機能がそろっています。「HubSpot CRM」そのものは無料で利用でき、小規模ビジネスでコストを抑えたい場合や、とりあえずお試しで利用したい場合などに便利です。
11.【MA】SATORI(SATORI株式会社)
「SATORI」は、1,500社以上の導入実績を持つMAツールです。顧客獲得に強い特徴を持ち、実名客だけでなく、匿名の見込み客へのアプローチにも優れています。Webサイト内の行動履歴を活用して匿名リードへの商談機会を創出し、より多くの見込み客を獲得できます。即日からでも運用スタートが可能で、シンプルな構成のインターフェースにより簡単に操作できます。導入前から運用フェーズまでサポート体制が充実している点も魅力です。
12.【MA】Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)
「Adobe Marketo Engage」は、世界的に利用されているMAツールです。迅速なキャンペーンの構築と展開、チャネルを横断した見込み客の育成、メールやランディングページなどパーソナライズされたコンテンツの作成などが可能です。幅広い種類の行動データを蓄積して活用し、適切かつタイムリーなアプローチに繋げることで最適な顧客体験を構築できます。質の高い見込み客の送客を通じて、営業とマーケティングの連携強化を実現します。
13.【メール管理ツール】サイボウズ メールワイズ(サイボウズ株式会社)
「サイボウズ メールワイズ」は、共通メールアドレスに送られるメールを、複数の担当者で一元管理できるメール管理ツールです。複数人でのメール共有・管理を通じて、重要なメールを受信した際に素早いレスポンスができ、重要な営業機会を逸するリスクを軽減できます。対応漏れ防止に加え、二重対応の防止、そのほかメール対応業務を簡素化してくれる機能が満載です。
14.【名刺管理ツール】Sansan(Sansan株式会社)
「Sansan」は、法人向けのクラウド型名刺管理ツールです。テレビCMにも力を入れており、高い知名度を誇ります。100万件以上の企業情報が事前登録されているなど、名刺管理ツールとしてだけでなく、メール配信機能などCRMとして幅広い機能を備えています。営業活動に必要なあらゆる顧客情報を一元管理して活用でき、CRMのSalesforceとの連携も可能です。
15.【グループウェア】サイボウズ Office(サイボウズ株式会社)
「サイボウズ Office」は日本の中小企業向けグループウェアです。シンプルな操作性と一覧性の高いUIを備えたスケジュール管理機能は、ユーザーの間で高く評価されています。スケジュール管理機能のさまざまな便利機能を利用して個人レベルおよびチーム全体でのスケジュール管理を円滑化し、営業活動の効率化を促進できます。
16.【オンライン商談ツール】RemoMee(株式会社リンク)
「RemoMee」はオンライン商談ツールです。インターネット通話と顧客管理を組み合わせ、営業活動の生産性向上と商談数・受注数増加を促進します。新規顧客開拓やインサイドセールスなど、ビジネスシーンを問わずオンライン通話機能を活用して対面での営業を減らすことで、移動時間やコストを削減できます。
営業ツールを導入する3つのメリット
営業ツールの導入を通じて得られるメリットを、3つのポイントに分けて解説します。
1.営業成績を効率よく上げられる
営業ツールを活用して、煩雑な業務を効率化できれば、時間的な余裕が生まれます。これらの時間を、より優先度や費用対効果の高い業務に充てることができれば、営業活動の能率が向上して成約へ至るスピードも早まり、営業成績の向上にも繋がります。また、スケジュール管理やタスク管理なども自動化できる機能を搭載した営業ツールもあるため、営業活動のマネジメントもより円滑に進められます。
2.顧客管理がしやすくなる
営業ツールを利用すると、顧客管理がしやすくなります。ツールによっては、企業の住所や電話番号といった基本的な情報だけでなく、商談履歴の情報やメールの履歴や通話履歴をシステム上で一元管理し、顧客データベースとして活用できるものもあります。データベースにはパソコンやスマートフォンなどのデバイスから容易にアクセスでき、過去の記録なども簡単に参照可能です。顧客管理が円滑化されることで、より適切なタイミングで顧客にアプローチできるため、結果的に顧客サービスの向上にも貢献できます。
3.営業活動を数値化できる
営業ツールの導入により、営業プロセス内で行われている行動や取り組みの詳細な情報を数値化できます。これらのデータを元に営業活動をグラフ・図として視覚的に表現し、営業分析も容易になります。分析を通じて、課題やリソースに関して集中すべき部分が浮彫りになれば、迅速かつ効率的に対策も講じやすくなるため、営業効率はさらに向上します。
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営業ツールの種類
業務効率化をもたらす営業ツールはさまざまな種類がありますが、ここでは主な3つのツールの特徴を解説します。
CRM
CRMは「Customer Relationship Management」の略称で、顧客関係管理システムとも呼ばれます。顧客情報をクラウド上で一元管理し、より強固な関係構築を促進するための業務システムです。CRMに蓄積された情報や搭載された機能を元に、各見込み顧客に対してよりきめ細やかでパーソナルなアプローチをメールや電話、SNSなどを通じて行えるため、良好な顧客関係が促進されます。リピーターやファンといった、よりロイヤリティの高い顧客を育成する意味としても有効なツールです。
SFA
SFAは「Sales Force Automation」の略称です。営業支援ツール、あるいは営業支援システムとも称され、個々および組織全体の営業活動を統括し、効率的に遂行する仕組みが備わっています。SFAの活用により、顧客管理や案件管理、予実管理など、営業に関するさまざまな情報の記録・保管、組織全体での共有が実現します。データが一元化されることで、より効果的な営業活動を行えます。また、業務プロセスを可視化できる機能もあるため、業務の属人化を防止し、組織全体の営業効率を高めることも可能です。
CRMとSFAの違い
CRMとSFAには似通った機能が多くあり、よく混同されがちです。しかし、両者には明確な違いがあります。CRMは主に外部の顧客情報の管理に焦点を当てたツールで、これは単に営業だけでなく、マーケティング、顧客サービス、顧客満足度向上など、幅広い顧客関連の活動を包括し管理します。一方、SFAは、見込み顧客情報の追跡、営業活動の計画、見積もりの作成、注文処理など、セールスプロセスの最適化に優れています。近年ではCRMとSFA、両方の機能が統合されたシステムも登場しています。
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MA
MAはマーケティングオートメーション(Marketing Automation)の略称で、マーケティング活動を自動化して業務効率を高めるためのツールです。MAの導入を通じてマーケティング活動の業務を効率化できれば、収益向上やコスト削減などの効果が期待できます。MAで自動化できるマーケティング活動には、メールマーケティングやリードナーチャリング、リードスコアリングなどがあります。いずれもリードを円滑に獲得し、見込み度の高い顧客へ育成する上で重要な業務です。
営業ツールの選び方
営業ツールといっても、多種多様なものがあります。その中から自社に適したツールを見極めるのは至難の業といえます。以下では、営業ツール選びに役立つポイントを解説します。
1.組織の課題を解決できるものを選ぶ
前提として、営業ツールは、特定の課題に対処するために導入されるものです。課題の内容によって必要なツールが異なるため、まずは営業活動で抱えている課題の特定が重要です。例えば「商談化率が低い」ことが課題の場合は、営業担当者の進捗状況を把握できるSFAツール、「リードの獲得数が少ない」ことが課題の場合は、リード獲得に特化したMAツールなど、それぞれ具体的な問題に対応する適切なツールを選択することが大切です。
2.使いやすいものを選ぶ
組織内のすべての営業メンバーが利用しやすいシステムを選ぶことも、重要なポイントです。営業活動で情報収集や分析を行う際は、粒度の揃った情報を扱う必要があります。使い勝手が悪い営業ツールの場合、営業メンバーごとに使用度や活用スキルに差が生じやすくなるため、情報の質にばらつきが生じ、分析結果の信頼性が低下する恐れがあります。情報の信頼性低下を防止するためにも、直観的に操作ができるUIを備えたツールを選びましょう。
3.データ連携できるものを選ぶ
既に自社で使用している他システムとのデータ連携が可能かどうかも考慮すべきポイントです。データ連携の性能に乏しいツールの場合、個々のシステムごとに情報を管理する手間が増え、かえって業務が非効率になる可能性があります。データ連携は、業務プロセスが効率的に統合され、情報の一貫性を確保できるのがメリットです。ツールを検討する際は、名刺管理や会計、グループウェアなど日常的に利用するツールを洗い出し、それらとのデータ連携が可能かどうか、提供企業側に詳しく確認しましょう。
4.サポート体制が手厚いサービスを選ぶ
ベンダー側のサポート体制も、ツールの使い勝手を大きく左右するポイントです。ツールを導入したのはいいものの、活用の仕方がわからない、運用が難しいなどの理由でうまく活用されず、営業現場の行動が変わらなければ、せっかく導入した意味がないと感じるでしょう。サポート体制の充実度はツールの導入前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
営業ツールの導入には、営業成績の向上や顧客管理の円滑化、営業活動の可視化などのメリットがあります。営業現場が抱える課題を特定し、ニーズに合わせて誰にとっても使い勝手がよいツールを導入すれば、円滑に業務の効率化が実現できるでしょう。「営業のデジタル化を進めたいが、まず何から始めて良いか分からない」といったお悩みがある場合は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。
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