導入事例|セントケア・ホールディング株式会社

紙文化が根付く介護現場で、デジタルを駆使した新しい働き方を実現。業務効率化により、ケアの質のさらなる向上へ。

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マニュアル作業から脱却し、働き方改革を進めたい
—貴社の事業内容を教えてください。
塩澤氏:主に訪問介護、訪問入浴、訪問看護などのご自宅に訪問するサービスや看護小規模多機能型居宅介護のような多機能型のサービス、またデイサービスといった在宅介護サービスを中心にして事業を行っている会社になります。
グループ会社は31社、事業所が901箇所あり、従業員1万2000人ほどがサービス提供に携わっています。
—UPWARD導入のきっかけを教えてください。
塩澤氏:介護現場というのは本当に「紙」文化で、手書き作業というものが多く発生しています。また手書き帳票を作るためにエクセルを駆使している状況です。そういった紙や Excelから少しでも脱却をしていきたいという思いが一つのきっかけになりました。
それによって、スタッフの働き方が変わり、業務効率化が進んでお客様のケアに携わる時間が増える、またカンファレンスを含めて、業務時間を捻出しながらケアの質向上を進めていくということができるのではないか、という思いがありました。

サポート体制や滞在検知機能が決め手に
—UPWARDを選んだ決め手はありましたか。
塩澤氏:UPWARDを選んだ決め手は大きく三つあります。一番目はやっぱりサポート体制。私たちだけで推進をしていくのは難しいので、いろいろな知見を持っている方にサポートをしていただけることが、推進をしていく側にとっては安心でした。
また、紙だったものからICT化することで、情報漏洩を含めてセキュリティーの面でどれだけ安心があるかという観点からも選ばせていただきました。
水野氏:UPWARDが特許を取っている滞在検知機能が、介護にかかわらず現場の働き方とすごくマッチしています。
訪問した先が自動でリスト化されて、その中から報告をしていくというような動きが取れるというのは、介護業界においても非常にマッチしていると感じたので、選ばせていただきました。

現場とリーダー双方とのコミュニケーションで、定着活用を推進
—導入後、定着化に向けてどのような取り組みをされましたか。
水野氏:今回グループ4社で同時に導入をさせていただいており、ユーザー数も180名ほどになっておりました。人数が多いため、段階的にアプローチを取る必要があると思って進めていきました。
まずは現場で使ってみないと始まらないところがあると思いますので、そこのスタートができるよう、全体に共通したマニュアルを作るところから始めまして、ユーザーに初期設定から簡単な使い方というところを学んでいただきました。
その後、ハンズオン形式で基本的な使い方にフォーカスした社内説明会を複数回開催し、業務で使っていただけることを第一に取り組みました。
—中でも特に工夫された点があれば教えてください。
水野氏:ハンズオンの説明会を全体向けにやった後に、ダッシュボード機能やレポート機能を取り上げ、上がってきたデータをどう活かすかにフォーカスした研修を別途現場のリーダー層向けにしたことです。
現場で蓄積されたデータがどう使われるのか、リーダー層に理解してもらえたことで、リーダー自身から現場に直接「ちゃんとデータを入れてね」というようなアプローチを取ってくれるようになったので、やって良かったと思っています。

帰社後の入力作業がなくなり、残業時間も短期間で減少
—現在、業務の中でUPWARDをどう活用されていますか。
梅津氏:ケアマネージャー様のところに訪問した際の内容入力を詳細な部分まで、モバイルを使用しワンタッチで行っています。また、今までは次の行き先をその場で探しながらやっていたのですが、現在はUPWARD上のマップを開いて、そこに表示されている訪問先を5分、10分のスキマ時間を活用してついで訪問しています。

—導入効果はいかがですか。
梅津氏:今までお付き合いのなかった事業所さんに訪問することができるようになったのがうれしい変化でした。
また、今までは営業所を1軒1軒回って、ノートにメモをして、帰ってきてからそれをエクセルに入力するという作業をしていたのですが、それをリアルタイムで入力することによって、訪問時の状況をしっかりと明確に記入することができるようになりました。それを持ち帰って全員で情報を共有する際に、その時の空気感まで伝えられるようになったのも大きな変化です。

塩澤氏:導入前後でのデータも出始めていて、数字面での変化では、検証をしたところ一人当たり月に約13時間ぐらいの残業が、今では約10時間弱と、この短期間の中でも減ってきています。今は導入している部署がまだ限定的ですが、これを水平展開することによって働き方改革にもつながっていくと考えています。
地域に喜ばれるサービスを提供し続けるために
—最後にメッセージをお願いします。
塩澤氏:現場での活用の様子も見て、UPWARDを導入して本当に良かったと思っています。介護業界というのは、紙ベースがまだまだ多いという状況ですが、こういったシステムを導入しながら働き方改革をしていくということ。そして、お客様や地域に喜ばれるサービスを提供し続けること。これが、スタッフのやりがいにもつながってくるものと考えておりますので、改革はまだ途中段階ですが、引き続き推進していきたいと思っております。